消臭加工に求められる効果は、汗臭、体臭の主だった原因となっている、アンモニア、酢酸などを消臭することです。これを実現するために、消臭効果がある加工剤を繊維に浸透させます。さらに加齢臭の臭気成分であるノネナールを消臭する機能を含ませることもあります。まずナノテクノロジーを用いて繊維の隅々まで加工剤を浸透させます。
その消臭には2つのメカニズムが作用しています。加工剤の孔から臭いを吸収するもの、臭いを消臭分子と化学結合させ、イオン交換反応により無臭化させるもののふたつがあるものです。
加工剤を分子レベルまで細かくしたものを、繊維の分子に浸透させているため、繊維の風合いにはほとんど変化がみられないものだといえるでしょう。